待合室
恋人に恋文を送るのに歩く二駅なんて何の足しにもならない。
恋人に心を伝えるための一夏なんて、目の前で過ぎ去ってどんどん小さくなって行く古い電車のよう。
決意のできぬ人に時なんて価値のないものと、私は思うのです。
決めれぬままでは電車が遠くへ行ったことすら気付かない。
意を決した彼だけが、小さくなった電車を見送ります。彼だけが秋風を感じることができます。
恋人に恋文を送るのに歩く二駅なんて何の足しにもならない。
恋人に心を伝えるための一夏なんて、目の前で過ぎ去ってどんどん小さくなって行く古い電車のよう。
決意のできぬ人に時なんて価値のないものと、私は思うのです。
決めれぬままでは電車が遠くへ行ったことすら気付かない。
意を決した彼だけが、小さくなった電車を見送ります。彼だけが秋風を感じることができます。